亡くなった親の家の片付けはどうしたらよい?パターン別に解説

2023年10月17日

親が亡くなった後、遺品整理や相続といった様々な手続きが必要となりますが何から手をつければいいのかお悩みではありませんか。
悲しみの中で進めなければいけないこともあるため、誰に相談していいのか分からないという方も多くいらっしゃいます。そこで、今記事では遺品整理にお悩みの方のためにぜひ知っておいていただきたいことをアドバイスします。

目次

記事監修者紹介

一般社団法人 認定遺品整理士認定協会
認定遺品整理士(認定 第 IS 01336号)
第二種電気工事士 愛知県知事許可 (第147439号)

進 康祐(シン コウスケ)
経歴

1997年7月にメイドマンの運営会社、株式会社プラウドエーに入社。
2011年に認定遺品整理士の資格を取得。
現在、プラウドエーにて遺品・生前整理事業部 部長として職務にあたる。
2022年7月にて入社25年を迎える。

1. 亡くなった親の家の片付けはどうしたらよい?

同居している場合

実家で親と同居していた場合、遺品をそのまま家に置いておけるため急いで片付けを進める必要はありません。ご近所の方とのお付き合いも把握しやすいため、形見分けについては親族だけでなくお知り合いやご友人にお知らせすることも検討するといいでしょう。親と同居していた頃のことを思い出しながら、家族で遺品整理を少しずつ進めていけば問題ありません。

親が一人暮らしをしている場合

親が一人暮らしをしていて別居していた場合は、遺品の整理や住んでいた家について早めに親族内で話し合う必要があります。賃貸の場合は親が不在でも家賃が発生しますし、持ち家の場合でも住む人がいない状態だと管理が大変になるためです。持ち家の場合は相続にも関わってきますので、相続財産とするか売却するかを早めに話し合うようにしましょう。

家族や身内で協力しながら親の遺品整理を進める

親が亡くなった後の遺品整理は、相続トラブルの回避のためにも必ず家族や身内で協力し合って進めるようにしましょう。遺品の整理を行えるのは遺産相続の権利を持つ相続人のみです。ただし相続放棄を考えている場合、遺品に手をつけると放棄できなくなるため注意が必要です。

2.亡くなった親の遺品整理をする上で重要な5つのこと

遺言書・エンディングノートの有無をしっかり確認する

遺言書やエンディングノートの有無をまず確認しましょう。遺言書やエンディングノートには親の希望や遺志が反映されています。
確認せず遺品整理を進めてしまった場合、親が生前に相続のことを相談して遺品を引き継ぐ約束をしていたことが明らかになるなどしてトラブルに発展する可能性があります。遺品はすべて相続の対象となるため、勝手に分配や引き渡しができないことは知っておきましょう。

相続財産になるものを見つける

遺品整理の際、相続財産となる物を優先して探すことも大切です。相続財産が後から見つかり、高額だったりすると相続税が変わってしまうためです。相続財産には現金や貯金、土地や建物といった不動産だけでなく、株式や生命保険の証券、絵画や骨董品といった美術品、宝石や時計などの貴金属なども含まれます。
遺品整理の前に相続財産の一覧リストを作り相続人全員が集まってから手分けして探すようにしておくといいでしょう。ただし相続財産は遺言書やエンディングノートに明記されているものだけとは限りません。加えて印鑑やカード類、債務に関する書類も相続には必要となりますので探し出すようにしましょう。相続税の納付は期限があり、親が亡くなってから10ヶ月以内であることにも注意が必要です。

整理の順番を決める

遺品整理をどういった手順で行うか、最初に決めておくようにしましょう。相続人全員が集まるタイミングで整理をするのが一番ですが、住んでいる場所や生活環境によっては集まることが難しい場合もあるでしょう。遺品整理をどう進めていくかを事前に話し合っておくことでスムーズに作業に取りかかれます。

分別し、処分するものを決める

遺品整理では、先に処分するものと残すものを決めておくようにしましょう。遺品整理を手分けして行う場合、分別を好き勝手にしてしまうと保管しておくべきものを間違って処分してしまったということにもなりかねません。処分方法は地域で違いもありますので、最初に決めておくのが無難です。

早めに整理をする

遺品整理はなるべく早めに行うようにしましょう。無人のままの家を放置していた場合、家が傷んでしまいます。また、最近では空き家が社会的にも問題視されており、早急に相続人を決め管理する必要があります。トラブルを回避するためにも、親が元気なうちに生前整理をすることも考えておくといいでしょう。生前整理についてはこちらで詳しくご紹介しています。

3.亡くなった親の遺品整理を早めに行うべき3つの理由

亡くなった親の遺品整理は、昔とは違い早めに行った方がいいとされるようになってきています。なぜ早めに取りかかった方がいいのか、その理由を3つご紹介します。

財産相続に関するトラブル

遺品整理を先延ばしにするとトラブルに発展しやすいことが理由のひとつです。相続財産の金銭的価値によってはスムーズに相続手続きができなかったり、相続人の意思が統一できなかったりしてのちのち争いになることも考えられます。相続人全員が納得した上で整理を行えるよう、早めに話し合い実行することが大切です。相続放棄をするかどうかといった意思表示の判断をするためにも早めに取りかかることをおすすめします。

ご近所トラブル

遺品整理を先延ばしにすると、ご近所トラブルが発生しやすいことも理由のひとつです。管理する人間がいない空き家を放置していると臭いや虫によるトラブルが発生し近隣から苦情が入ることがあります。また庭が荒れ、不審者が出入りしたり空き巣に入られたりする可能性もあります。大きなトラブルに発展する前に遺品整理を行う必要があるといえるでしょう。

建物の劣化

人の住んでいない家を長く放置することは、建物の劣化につながることも理由のひとつです。将来的に倒壊の危険性に発展する可能性もあるため、売却するか解体するかを早めに決める必要があります。また外観の劣化に加え、室内でカビが発生すると健康面や衛生的にも問題となるため早めに遺品整理をして不用品を処分するようにしましょう。

4.亡くなった親の家の片付けをする時間が取れない場合

遺品整理業者に依頼する

遺品整理に早めに取りかかることはメリットがありますが、整理だけでなく片付けや不用品の処分などすることも多いためどうしても時間がかかるデメリットがあります。効率よく片付けを進めたいなら、遺品整理のプロに依頼することも考えてみましょう。

遺品整理業者に依頼するメリット

プロである遺品整理業者に依頼することで以下のようなメリットがあります。

遺品整理業者に依頼するメリット
  • ・遺品整理にかかる時間を減らせる
  • ・相続人で集まる必要がなくなる
  • ・相続財産の判断をプロの目でしてもらえる
  • ・相続に関する相談ができアドバイスがもらえる
  • ・遺品の供養をしてもらえる
  • ・リサイクル可能なものの買取や引き取りをしてもらえる
  • ・不用品の処分を一括してお願いできる
  • ・整理から片付け、清掃までしてもらえる

遺品整理は肉体的な面だけでなく精神的にも大きな負担となる作業です。費用はかかっても、信頼できるプロに依頼すれば短期間で対応してもらえるため自分たちでするよりもスムーズに遺品整理ができます。遺品整理のための移動をする必要がなくなるため、トータルで考えれば出費を抑えられるのもメリットといえるでしょう。

まとめ

親が亡くなった後の遺品整理は、一軒家や賃貸、また遺言書やエンディングノートの有無によっても対処方法が変わり考えている以上に簡単ではないことがお分かりいただけたかと思います。ただ、住む人のいない家を長期間放置することはご近所トラブルに発展することもあり、近年では早めに遺品整理をすることが必要となってきています。
気持ちの整理がつくまでなかなか手をつけられないこともあるかもしれませんが、遺品整理のプロであるメイドマンでは遺品整理士の資格を持つ社員が在籍しており、遺族の皆様のお気持ちに寄り添った遺品整理を行っています。遺品整理にお悩みならぜひメイドマンにお任せください!