2025年05月26日
遺品整理の際に不用品は売却するというのも一つの方法です。実際、遺品整理の現場では意外なものに価値が見いだされるケースも少なくありません。一方で、「売れそうだけど買取できない」とされるものもあり、見極めがつきにくいのも現実です。
本記事では、遺品整理で売れるもの・売れないもの・高く売るコツ・注意点や相続のルールまで丁寧に解説します。
目次
遺品整理で売れるものとは?まずは全体像を把握しよう
遺品整理で出た不用品はすべて処分するしかないと思われがちですが、実際には中古市場やコレクターの世界で“お宝”とされるものが眠っているケースも珍しくありません。特に近年はネットオークションやリサイクルショップ、専門買取業者の登場によって、幅広い品が“第二の人生”を歩める時代となってきています。
この記事では、そうした「売れる遺品」にスポットを当ててご紹介しつつ、どんなものが売れるのか・売れないのか、売却の際に気をつけたい法律や相続のポイントまでまとめました。
【高価買取が期待できる】売れる遺品30選
遺品整理で「売れるもの」は、大きく分けて三つの特徴を持っています。それは、資産価値があること・コレクターからの需要があること・再販に耐える状態であることです。特に資産価値の高いもの、希少価値のあるものは高額で取引される可能性があります。ここからは実際に遺品整理の現場で高価買取につながりやすい代表的な品目をご紹介します。
家具・インテリア
デザイナーズブランドや高級メーカーの家具やインテリアは中古市場での評価が高まります。たとえば、ソファやベッド・マットレス、チェアやテーブルといった日常使いの家具も、年代物や珍しいデザインのものなら買取価格がつくケースも少なくありません。サイドボードやチェスト、ドレッサー、ミラー、楽器、食器棚なども状態が良ければ売却対象になります。こうした家具は単に古いだけでなく、「味がある」「今は生産されていない」といった理由で需要が高くなるのです。
家電・電化製品
近年は家電リサイクル市場が拡大し、冷蔵庫や洗濯機、テレビ、掃除機、炊飯器、エアコンといった大型家電も、製造年が新しいものであれば十分に買い取ってもらえます。美顔器や脱毛器、DVD・ブルーレイレコーダー、扇風機、カメラ、電子レンジ、暖房器具、ゲーム機、パソコン、電動工具、オーディオ機器なども、付属品や説明書がそろっている場合は査定額アップにつながります。「少し古いけどまだ動く」「箱やリモコンもある」という場合は、ぜひ買取査定を検討してみましょう。
厨房用品・店舗用品
店舗を経営されていた方、料理好きな方の遺品整理では、厨房用品の処分に困られるケースも多いです。業務用の冷蔵庫・冷凍庫、コールドテーブル、業務用食洗機、製氷機、ガスレンジなどは専門業者の買取対象となります。一般家庭用のものでも、状態が良ければリサイクル市場で新たなオーナーを見つけることもできるでしょう。
売れそうで売れない遺品とは?処分の目安
上記のように、さまざまな物品が売れる可能性があります。一方で、「売れそうなのに実は売れない」遺品も少なくありません。売却できないものを事前に把握しておけば、遺品整理作業のスケジューリングや費用の見通しも立てやすくなります。
日本刀、刀、銃器など銃刀法該当物
日本刀や刀、銃器などの銃刀法該当品は、買取ができる業者が厳しく制限されています。こうした危険物は、状態が良い場合や数が多い場合は専門の許可業者に依頼するしかありません。一般的なリサイクルショップやフリマアプリでの売却は法律違反となるため、必ず専門家に相談しましょう。
薬品とその他付帯物
遺品整理で意外と出てくるのが、薬品や医薬品です。家庭で保管していた薬は、原則として売買が認められていません。他人への譲渡も法律で禁止されていますのでご注意ください。大量に残っている場合や処分に困る場合は、自己判断で廃棄せずに、医療機関や薬局などの専門窓口に相談しましょう。
衛生面でNGなもの(食品・衣類など)
生鮮食品や開封済み食品、衛生状態が不明な衣類などは原則的にリサイクルや買取の対象外です。ただし、ブランド衣類や高級なお酒、コレクション性のある品であれば例外的に買取対象となることもあります。特にブランド品や未開封の洋酒は、中古市場で人気がありますので、一度査定に出してみるのも良いでしょう。
遺品を少しでも高く売る2つのコツ
「せっかく売るなら少しでも高値で売りたい」と思われるのは当然のことです。実は遺品の買取価格は、ちょっとした工夫やタイミングで大きく変わることがあります。ここでは、誰でもできる高価買取のコツを2つご紹介します。
ほこりを落とし、付属品・箱をそろえる
まず、査定に出す前に見た目を整えることが大切です。ほこりをサッと落としたり、汚れが気になる場合は柔らかい布で拭き取ったりするなどして、第一印象が良いだけで査定額がアップすることがあります。
また、説明書や保証書、付属品、元箱などがそろっていると、セット販売が可能になりさらに高値がつくこともあります。特に家電やブランド家具などは、付属品の有無が査定ポイントになるので、できるだけまとめて用意しておきましょう。
価値が上がる季節を見計らう
扇風機や暖房器具、季節家電、衣類などの、いわゆる季節ものは「売るタイミング」が重要です。夏物は春から初夏、冬物は秋から冬にかけて高値で取引されやすい傾向があります。ブランド衣類もシーズン直前に需要が高まるため、余裕があれば時期を見計らって売却することで、より高価買取が期待できるでしょう。
遺品を売る前に注意すべき法律・相続の話
遺品整理で「これは売れそう!」と感じても、法律や相続にまつわる注意点を押さえておかないと、後からトラブルに発展してしまうこともあり得ます。ここからは、売却前に必ず確認しておきたいポイントを解説します。
相続放棄後は勝手に売ってはいけない
相続放棄をした場合は、借金などの負債も含め、すべての財産を放棄している扱いとなります。つまり、自分のものとして勝手に売却することはできません。相続放棄の手続きを進めた後は、全ての遺品について「手を出さない」ことが原則です。売却や譲渡は法的な問題につながるため、必ず事前に確認しておきましょう。
遺言書がある場合は内容を確認
遺言書が残されている場合は、まずその内容をしっかりと確認しましょう。遺品の扱いについて具体的な記載がある場合、遺言の内容に従って分配や売却を行うことが必要です。遺言書の存在を無視して遺品を勝手に売ると、他の相続人とのトラブルや相続放棄に影響が出ることがあります。
価値のある遺品は相続人全員で確認
ブランド品や貴金属、美術品など、明らかに価値がある遺品については、独断で売却せず、必ず相続人全員で確認し合意を得ることが大切です。誰か一人が勝手に売却してしまうと、後から相続争いに発展する可能性もあります。思い出の品だからこそ、全員で話し合って納得できる形で整理しましょう。
どこに売るのが正解?買取サービスの選び方
遺品を売却する方法としては、フリマサイト・アプリ、買取専門業者、遺品整理業者を活用するのが一般的です。個人で手軽に売れるフリマアプリやリサイクルショップは便利ですが、大量の遺品や専門的な知識が必要なアイテムは、遺品買取業者や遺品整理のプロに依頼する方がトラブルを避けやすくなります。
名古屋市のメイドマンなら、遺品整理から買取査定まで一貫して対応可能です。電話・メールはもちろん、便利なLINEでの問い合わせも受け付けております。何をどう売ればいいかわからない、売れるかどうか知りたい、遺品整理で困ったことがあるという方は、ぜひ気軽にご相談ください。
まとめ:遺品整理は「思い出」と「価値」のバランスが大事
遺品を売る決断には、「本当に手放してよいのか」という葛藤が生まれることもあるでしょう。しかし、遺品整理には時間もお金もかかるため、売れるものは売って費用や手間を減らすことも大切です。売却で得たお金を供養に使う、ご自身の未来のために使うことで、故人もきっと喜んでくれるでしょう。
大切なのは、思い出と価値のバランスを考え、納得できる形で遺品を整理すること。プロの業者に頼ることで、家族の負担や不安を減らし、後悔のない遺品整理を実現しましょう。