遺品の供養・お焚き上げはやった方がいい? 場所や費用の目安を解説

2024年12月25日

生前故人が大切にしていた品物を、そのままゴミとして処分するのは忍びないと思われる方は遺品供養も考えてみましょう。お焚き上げをすれば、物品を供養することができます。

この記事ではお焚き上げの意味や依頼先、お焚き上げをする際の注意点についてご紹介します。

 

目次

遺品供養ってどんなことをする?

遺品供養とは故人の遺品を供養し、故人を偲ぶ儀式です。日本にはあらゆるものに神様が宿っているという八百万の神という考え方があります。故人が大切にされていたもの、思い出がいっぱい詰まっているものを単なるゴミとして捨てたくないと思われる方も多いです。

主に品物を供養、浄化して火で焚き、天界に返すお焚き上げという儀式をして、故人の品物を供養します。お寺や神社で他の方の遺品といっしょにお焚き上げをする合同供養という形式もあれば、故人が住まわれていたご自宅に僧侶や宮司が来て供養する現地供養という方法もあります。

お焚き上げとは

前述のとおりお焚き上げをすることで、現世で大切にされていた品物を天界の故人に返すことができます。また、それによって私たちも故人を偲ぶことができ、前向きな気持になることができるのです。

基本的にお焚き上げはいつするのか、いつまでにしなければならないのかという決まりはないので、落ち着いてからでもまったく問題ありません。また、そもそもお焚き上げはしてもしなくてもどちらでも構いません。

お焚き上げの依頼先

お焚き上げの依頼先にはさまざまあります。ご自身のご都合や負担の少なさを考慮して選ばれることをおすすめします。ここからは主な依頼先とその特徴について見ていきましょう。

お寺や神社

まず挙げられるのはお寺や神社です。遺品を持ち込むか宅配便で送ります。定期的に合同供養の機会を設けているケースもあれば、まったく遺品供養は受け付けていないケースもあるなど、お寺や神社によって対応はさまざまです。最近は環境に配慮してお焚き上げをしていないところも増えてきたようです。

また、人形でしたら人形供養、刃物でしたらはさみ供養というように、特定の品物を供養するケースもあります。

なお、新年にどんど焼きを行っている神社仏閣も多いですが、これは正月飾りやお守り、書き初めなどを焚く儀式です。遺品供養とはまったく別の儀式なので注意しましょう。

お焚き上げ専門業者

お焚き上げを専門に請け負っている業者に依頼するという方法もあります。業者が提携しているお寺や神社でお焚き上げをしてもらうケースもあれば、お寺や神社を運営している宗教法人や葬儀会社が事業として行っているケースもあります。

依頼をしたら段ボール箱や送り状がセットになったキッドが届き、その中に遺品を入れて宅配便で送るというのが一般的な流れです。神社やお寺に遺品を持ち込むという負担が少ないのが利点といえます。

遺品整理業者

遺品整理業者に依頼した場合、作業を行った後に引き取ってもらって遺品供養をしてくれます。神社やお寺に持ち込む負担がないのはもちろん梱包・宅配を手配する手間もかからない、遺品整理と同時に依頼できるといった利点があります

ただし業者によっては遺品供養に対応していない場合もあるため、遺品整理を依頼する際に遺品を供養してもらえるかどうか確認しておきましょう。

葬儀会社

葬儀を依頼した葬儀会社に相談するというのも手です。遺品整理まで対応してくれる場合もあれば、遺品整理・遺品供養を一つのサービスとして受け付けている葬儀会社もあります。

流れとしてはお焚き上げ専門業者のように遺品を送るか遺品整理業者のように引き取ってくれるかのいずれかになるようです

3.遺品供養・お焚き上げの費用

遺品供養・お焚き上げの費用の目安を以下の表にまとめました。

遺品供養の相場

依頼先 費用相場 特徴
お寺・神社 1,000円~50,000円 – 個別供養と合同供養の両方に対応。
– 仏壇やお守りは「魂抜き」が必要になる為、費用が上がる場合がある。
–神社の場合は、どんど焼きなど、年末や行事で合同供養が多い。
-HPなどに金額が明記されてない場合、お気持ちになるので相場がわかりづらい
神社 3,000円~10,000円 -HPなどに金額が明記されてない場合、お気持ちになるので相場がわかりづらい
お焚き上げ
専門業者
5,000円~20,000円 -郵送やオンラインで手軽に依頼できる。
-幅広い品物に対応可能
遺品整理業者 10,000円~30,000円 -遺品整理とまとめて依頼できる。
-近隣のお寺・神社と提携している。
葬儀会社 3,000円~30,000円 -葬儀の際に相談ができる。
-費用が明確なことが多い

4.お焚き上げできるもの・できないもの

お焚き上げした方がいいもの

  • ・写真
  • ・故人が身に着けていたもの、使用していたもの
      (紙類、布類)
  • ・人形
  • ・仏壇・お守り等神様が宿るもの

できないもの

  • ・不燃物や燃やすと有害物質が発生するもの
  • ・安全上の問題があるもの
        スプレー缶など
  • ・大型家具など受付できないもの

写真や故人が身につけていたもの(木製や紙製、布製など可燃物)、愛用していたものなど、故人の思い出があるもの、人形や仏壇、お守りなど神様が宿るとされているものはお焚き上げしたほうがいいかもしれません。

逆にお焚き上げできないものとしては金属などの不燃物、プラスチックなど有害物質が発生するもの、スプレー缶やライターなどの燃やすと安全上問題があるもの、家電や機械、大型の家財道具などが挙げられます。

お焚き上げできないものは、清めの塩を使ってご自身で供養しリサイクルショップに引き取ってもらうという方法もあります。

5.お焚き上げを依頼するときに注意すること

遺品供養をすることで大切にされていたものを故人に返すことができ、遺族としても前向きな気持になれますが、以下のような点には注意しましょう。

家族・親族間で話し合いをする

遺品に対する考え方は人それぞれです。まずはご家族や親族間で遺品を供養すべきかどうか、どのような方法で供養するのかを話し合いましょう。また、故人と他のご家族・ご親族が形見として受け継ぐ約束をしている場合もあります。それをお焚き上げしてしまうと二度と戻ってきませんので、供養する品物についてもしっかりと話し合っておくことが大切です

対象品の確認

お焚き上げを依頼する際に遺品を持ち込んだり送ったりしても断られてしまうことがあります。特に以下の品物は対応してくれない可能性があるので、事前に確認しておきましょう。

不燃物や電化製品の扱いには注意

金属などの不燃物でできた製品や、部品などに不燃物が使われているもの、電化製品、ガスや油、薬品などの危険物はお焚き上げの際に事故が発生するおそれがあります。これらが含まれていないかかどうかを確認しましょう。

他神社のお守りを回収・供養していない場合もあり。

たとえば経典や仏像などのお寺のものは神社では扱うことはできません。逆にお守りや熊手などの神社のものはお寺では引き取ってくれない場合もあります。また、同じ神道に関わるものでも、他の神社のお守りは受け付けていないなど、寺社仏閣にはそれぞれ決まりがあります。

まずは他の神社やお寺のものでも受け付けてくれるかどうか、確認してみましょう。確実なのは授かった神社やお寺に返納することです。遠方であれば宅配で返納を受け付けてくれる場合があります。

6.遺品のお焚き上げについてまとめ

お焚き上げや遺品供養は必ずしなければならないというものではありません。しかし、「故人が大切にしていたものをゴミとして処分したくない」「そのまま処分するのは抵抗がある」という方はお焚き上げや遺品供養を検討してみましょう。

大切な品物を天界にいらっしゃる故人のもとに返すことができ、一つの区切りをつけて前向きな気持になれるはずです

7.遺品整理は遺品供養も対応しているメイドマンへご相談ください。

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