2024年09月20日
遺品整理を行う際には間違えて大切なものまで廃棄してしまわないよう十分気をつけましょう。大切な思い出の品は二度と戻ってきません。また、重要な書類や財産などを廃棄してしまうとトラブルに発展してしまうこともあります。
この記事では遺品整理の際に残すべきものについてご紹介します。「残すべきものリスト」もご用意しましたので、作業をされる際にはぜひこちらをご活用ください。
目次
一般社団法人 認定遺品整理士認定協会
認定遺品整理士(認定 第 IS 01336号)
第二種電気工事士 愛知県知事許可 (第147439号)
1997年7月にメイドマンの運営会社、株式会社プラウドエーに入社。
2011年に認定遺品整理士の資格を取得。
現在、プラウドエーにて遺品・生前整理事業部 部長として職務にあたる。
2022年7月にて入社25年を迎える。
1.遺品整理をする前に
遺品整理をする前には必ず遺言書があるかどうか、あればその内容を確認しましょう。遺言書は法的な拘束力がありますので、それに従って相続をしなければなりません。また、それとは別に故人と他の親族が生前に物品の譲渡について約束している場合もあります。必ず親族間の話し合いの場も設け、遺品整理の進め方や約束ごとがあるかどうかを確認しましょう。
遺品整理の進め方でお困りの方は以下記事も参考にしてください。
2.【印刷できるシート付】遺品整理で残すべきものリスト
今回遺品整理で残すものについてご紹介しますが、これらをすべて覚えるのは大変です。そこで、今回「残すべきものリスト」をご用意しました。以下のリンクをクリックすればご覧いただけますので、ぜひ作業の際にはこれを印刷してご活用ください。
遺言書、エンディングノート
遺言書とは故人が自身の財産をどのように遺族に配分するのかを記した書類です。法律に則った手続きによって作成・保管された遺言書には法的効力がありますので、それに基づいて遺産分割を行う必要があります。
なお、遺言書とは別にエンディングノートに自身の意思を記される方もいらっしゃいます。エンディングノートには財産に関する内容のほかに、銀行口座などの情報、SNSアカウントの情報や処理のしかた、葬儀やお墓に関する希望のほか、親族や友人への伝言やメッセージなど、さまざまな内容が書かれています。故人が生きてこられた証を残すためにも大切に保管しておきましょう。
現金
現金は当然のことながら相続財産となります。1円単位まで厳密に保管しましょう。現金を勝手に使うとトラブルに発展するほか、「相続した」とみなされ相続放棄ができなくなってしまうリスクもあります。
また、財布以外にもタンスや引き出しの中、本の隙間など、思わぬところに現金があるケースも多いので、隅々まで確認しましょう。
交通系電子マネーやQRコード決済
最近普及している交通系電子マネーやQRコード決済についても相続の対象となります。やはりこちらもしっかりと保管しておきましょう。また、相続税の試算や申告にも使うため、残高がいくらあるのかについても確認しておくことが大切です。
スマートフォン
スマートフォンや携帯電話は非常に重要です。ネットサービスやSNSの解約をするためにスマートフォンが必要になる場合もあるほか、相続手続きに関わる重要なデータが本体に保存されている可能性もあります。必要に応じてデータも確認しておきましょう。
また、スマートフォンや携帯電話には個人情報が保存されているため、廃棄する際にはデータを初期化する、物理的にデータを取り出せない状態にするなどの処理が必要です。
有価証券・保険証券
有価証券は株式や投資信託、新株予約権、債権、国債、地方債、社債などの証券、あるいは手形や小切手、郵便為替、倉荷証券、船荷証券、商品券、プリペイドカードなど、非常に幅広いです。有価証券や保険証券に関しても相続の対象となりますので、捨てないように保管しましょう。それらしいものを見つけたら必ず内容を確認することが大切です。
通帳・キャッシュカード
通帳やキャッシュカードは故人の財産額を証明するため、あるいは預金を引き出していないことを証明するためにも必ず残しておきましょう。また、金融機関に口座名義人が亡くなったことを届け出る際や、そのあと凍結された口座を解除する手続きにも通帳やキャッシュカードが必要となります。
クレジットカード
クレジットカードやデビットカードは、カードの解約手続き時に必要となります。廃棄する場合は解約手続きを忘れないように注意しましょう。また、支払いが残っている場合もあります。
身分証・印鑑・貴重品全般
身分証は運転免許証、保険証、パスポート、マイナンバーカードなどが挙げられ、これらはそれぞれ所管する行政機関で手続きを行って返還する必要があります。また、印鑑についても各種手続きに必要となるので保管しておきましょう。
貴重品としては先ほどご紹介した有価証券や切手のほか、古い紙幣や硬貨などが挙げられます。これらも相続の対象となるので、「古いから」と捨ててしまわないよう注意しましょう。
不動産の権利書
不動産の権利書はその土地や建物の所有権を証明する重要な書類です。相続手続きや変更登記手続きの際に必要となります。特に権利書は再発行ができませんのでご注意ください。
なかには明治時代やそれ以前に作成された権利書が出てくる場合もあります。これらは専門家に解読してもらえるため、やはり捨てずに保管しておきましょう。
契約書全般
携帯電話やインターネット、その他サービスの契約書に関しても保管しておきましょう。また、特に近年ではサブスク(定期的に課金される契約形態)やリース、レンタルなどでサービスを利用している場合もあります。これらを解約しておかないと定期的に費用が発生してしまうので要注意です。
鍵(全て)
自宅や勝手口、金庫、車などの鍵類もすべて残しておきましょう。鍵にはさまざまな形状があるため、どこの鍵なのかが判別しにくく、鍵を捨ててしまうと開けられない箇所が出てきます。そこに貴重品や重要なものがしまわれている可能性もあります。
また、近年ではカード式の鍵が使われている住宅や金庫もありますので、それらも誤って捨ててしまわないよう注意しましょう。
買取の対象となるもの
一見価値がないようなものでも、実は市場での需要が高く高値で売れる場合もあります。誤って捨ててしまうと損をしたり他の親族とトラブルに発展したりといった事態にもなりかねません。以下では買取の対象となるもの、高値で売れる可能性があるものについてご紹介します。
宝石・貴金属・腕時計
宝石や貴金属、腕時計(特に有名ブランドのもの)は金銭的な価値が高く、財産分与の対象となりますので、必ず保管しておきましょう。箱や説明書、鑑定書などもあれば、それらも併せて保管し、買取の際には業者に渡しましょう。こうした付属品があるかないかで買取価格も大きく変わってきます。
仏壇・骨董品・美術品
骨董品や美術品に関してもやはり大変価値があって高値で売却できる可能性があります。高価なものでないとしても、勝手に処分しないよう注意しましょう。仏壇に関しては付属品があるのとないのとでは価値が変わってくるので、やはり可能な限り揃えておくことが大切です。
着物等の衣類
着物は中古品であっても高値で取引されています。それ以外にもドレスやジャケット、スーツ、ブランド品の服などは買取の対象となります。多すぎて判断がつかない場合は、高級そうに思えるもの、比較的新しいもの、質感が良いものを中心に残しておきましょう。
ブランド品
ブランド品の服やバッグ、アクセサリー、小物などももちろん買取対象となります。人気のブランドの商品、あるいは希少性が高いモデルであれば、古くても驚くような値段で売れる可能性があります。
お酒
意外と売れるのがお酒です。たとえば当たり年のワインや古酒などは非常に高値で取引されています。ただし、開封されているものは買取の対象外となってしまいます。未開封のお酒があれば、ひとまず保管して専門家に鑑定をしてもらうのをおすすめします。
家電・機械類
家電や機械類もまだ使えるものでしたら十分買い取ってくれる可能性があります。ただし、パソコンやスマートフォン、携帯電話を売却する場合、個人情報や機密情報などが入っている可能性があるため、必ず初期化をして売却しましょう。
フィギュアや趣味の物
キャラクターのフィギュアやプラモデル、鉄道グッズやオーディオなど、趣味のものは愛好家にとって宝物です。希少価値が高いもの、人気があるものであれば、驚くような値段で買い取ってもらえる可能性があります。やはりこちらも専門家に鑑定してもらうことをおすすめします。
写真・アルバム・思い出の品
故人の写真やアルバム、愛用品などの思い出の品はお金には替えられない価値があります。捨ててしまえば二度と戻ってきません。また、他の親族が故人から譲り受けることを約束している可能性もあります。故人を思い出すためにも、捨てずにしっかりと保管しておきましょう。
会社から借りている書類・物品
故人が会社に勤めたまま亡くなってしまった場合、あるいはフリーランスや自営業、経営者などご自身で事業をされている方であった場合、勤務先や取引先から備品や書類を借りている可能性もあります。これらは返却を求められるケースも想定されるため保管しておきましょう。パソコンやスマートフォンなどは本体だけでなくデータもしっかりと保存しておくことが大切です。
リースで借りているもの
たとえば車や機械、家電、家財道具などはリースで借りるというケースも増えてきています。これらも返却する必要があるため、勝手に処分しないよう注意しましょう。また、紛失や破損、不具合などがあった場合、賠償を求められるケースも想定されます。しっかりと管理しておくことが大切です。
3.【まとめ】遺品整理で判断に困ったものは残しておこう
以上で遺品整理の際に残しておくべきものについてご紹介しました。リストを見ればどれを残すべきなのかがわかりやすくなりますが、それでも実際に作業をしてみると判断に迷うケースがたくさん出てくるはずです。
急いで作業を終わらせる必要はありません。大切なものを捨ててしまわないように。すぐに判断できないものはとりあえず残しておいて、後からゆっくり仕分けるといいかと思います。
4.名古屋の遺品整理でお困りの方はメイドマンにおまかせください。
遺品整理でものの仕分けがしきれない方、人手が足りないという方は、外部の力も頼ってみましょう。メイドマンは1996年に名古屋市で創業し、お客様に寄り添う姿勢を大切に、地元の方々から厚い信頼を獲得してきました。
遺品整理作業はもちろん、さまざまなお困りごとにスピーディーに対応いたします。不用品を買い取らせていただき、その分費用を抑えることも可能です。愛知県で遺品整理にお悩みなら、私たちにご相談ください。