遺品整理をする前にやるべきこと

2021年01月26日

【要チェック】遺品整理をする前にやるべきこと

遺品整理をする前に、まず確認しておかなければいけないのが遺言書です。残す必要があるものが指定されている可能性があるためです。家に遺言書がない場合には、公証役場で保管されている可能性もありますので、最寄りの公証役場に早めに問い合わせておきましょう。また貸金庫で保管されていたり、遺言執行者となる弁護士などの専門家が保管していることもあります。

【保存版】遺品整理で残すべきものリスト

遺品整理では、まず残すべきものを最優先に見つけなければなりません。どういったものを残すべきなのか判断するためにも知っておきたい「残すべきものリスト」を以下にご紹介します。

1.遺言書で指定されたもの(全部)

最優先で残すべきものに、遺言書で指定されたものがあります。遺言書には法的効力があるため、好き勝手に遺族が遺品を仕分けて処分をすることはできません。まずは相続人かその代理人の立ち会いのもと、遺言書を開封し内容を確認する必要があります。勝手に開封すると、過料の支払いを命じられますので注意が必要です。

2.現金

財布などに残っている現金は1円単位で保管する必要があります。財産を分配する際に、どれだけの遺産があるかを明らかにしておかなければならないためです。もし勝手に使ってしまった場合、財産放棄ができなくなるなど不利になってしまいます。また故人が隠して持っていた可能性のある現金も探すようにしましょう。

3.通帳・キャッシュカード

故人の資産額を確認するためにも、通帳とキャッシュカードは残しておく必要があります。金融機関に口座名義人が亡くなったことを届け出る際や、そのあと凍結された口座を解除する手続きにも通帳やキャッシュカードが必要となるため、まとめて保管するようにしましょう。また引き落としなどに使われていることを確認し手続きする場合にも必要です。

4.クレジットカード

クレジットカードも残しておく必要があります。カードの解約手続きにはカードが必要となることに加え、問い合わせ先がカードに載っているためです。また支払いが残っていることもあるため、支払いの際にもカードが必要となります。

5.身分証・印鑑・貴重品全般

身分証や印鑑、貴重品全般も残しておくべきものです。身分証としては運転免許証や保険証、パスポートがあります。これらは返還が必要となります。また口座の解約などに必要となる印鑑も残しておく必要があります。その他貴重品に該当するのは以下のものです。

  • 有価証券(債券、株券、手形、小切手、商品券)
  • プリペイドカードや図書カード
  • 切手
  • 古い紙幣・硬貨

現金と同じように扱われるもの、再発行できないものが貴重品と考えておきましょう。

6.不動産の権利書

不動産の権利書は再発行ができないことに加え、相続の際に必要となります。また登記を書き換える際にも必要です。権利書が作成された年代が古く、明治やそれ以前のものだと解読できないこともあるかもしれません。それでも専門家に依頼して解読してもらうことは可能なので、処分しないよう注意が必要です。

7.契約書全般

携帯電話やネットのサービスなど契約書は内容や対象に関わらず全て保管するようにしましょう。近年増えているサブスク(サブスクリプションサービス)やリース、レンタルについては、解除をしないと毎月引き落とされてしまうものもあります。

8.鍵類全般

故人が持っていた鍵は全て残しておきましょう。鍵には様々な形状があるため、どこの鍵なのか判断がつきにくく、また鍵がないと開けられない場所に重要な遺品がしまわれている可能性もあります。カード式のキーが使われている金庫や家もありますので注意が必要です。

9.宝石・貴金属・腕時計

宝石や貴金属、腕時計などは金銭的価値があるため保管が必要です。売却するかどうかはともかく、財産分与の対象となります。後々売却する際に必要となるため、箱や説明書、鑑定書などの付属品もあわせて保管しておきましょう。

10.仏壇・骨董品・美術品

仏壇や骨董品、美術品は金銭的価値があるため、買い取ってもらえる可能性があります。相続税の対象となるほどの高額なものでないとしても、勝手に処分しないよう注意が必要です。また仏壇の付属品もあると買取価格が変わるため、あわせて保管しておきましょう

11.着物(和服)・高級そうな洋服(ドレス・ジャケット・スーツ等)

着物や和服、ドレスやジャケット、スーツ、ブランドメーカーの洋服なども買取の対象となるため保管しておくことをおすすめします。自分で判断ができない場合は、高級そうと思った服を優先して残しておくといいでしょう。

12.お酒

お酒も買取の対象となるため、保管しておくことをおすすめします。特に洋酒などは年代物になると高値での買取対象になります。お酒の知識がない場合には、未開封のものはひとまず保管し、専門家に鑑定してもらうといいでしょう。

13.家電・機械類

家電やパソコンなどの機械類も保管が必要です。家電については使用されていても状態によっては買取対象となるためです。またパソコンや携帯電話は仕事で使っていた場合、個人情報や取引先の機密情報が入っている可能性もあるため、処分する前にデータ削除が必要です。

14.コレクション

故人が趣味で集めていたコレクションも、残しておくことをおすすめします。コレクションしていた本人以外には、残す必要がないと考えてしまいがちですが、買取の対象となることもあります。勝手に判断せず、専門家に鑑定してもらいましょう。

15.リースで借りているもの

リースで借りていた物は返却する必要があるため、保管しておく必要があります。もし勝手に処分したり破損してしまった場合は、賠償する必要があるためです。まずは、契約書と内容を確認してから、リースの対象を探すようにしましょう。

16.写真・アルバム・思い出の品

写真やアルバム、また故人の思い出につながる品物も残しておくことをおすすめします。お金には換えられませんが、同じ物はもう二度と手に入れることはできません。故人を思い出すためにも保管しておくといいでしょう。

17.会社から借りている書類・物品

フリーランスや個人事業主として働いていた場合、家に取引先から借りたものや書類などが残っていることがあります。これらは取引先から返却を求められることも多いため、保管しておくようにしましょう。またパソコン内のデータに関しても同様に保管が必要です。

【まとめ】残すべきものが多い遺品整理は慎重に!

遺品整理では、相続にも大きく関わってくるため安易に処分をするとトラブルにもなりかねません。特に、現金以外の金銭価値のあるものについては注意が必要です。さらに近年多いのがパソコンなどのデータや定額制で毎月引き落とされてしまうサービスに気がつかず、トラブルに発展してしまうという事態です。トラブルを防ぐためにも、遺品整理は慎重かつ早急に行う必要があります。メイドマンでは遺品整理だけでなく買取も行っていますので、追加料金もなく安心してご利用頂けます。まずは見積もりの相談だけでもぜひお問い合わせください。