2023年06月20日
人生100年時代ともいわれ、日本では高齢化が進んでいます。その一方で温暖化の影響により世界全体における自然災害も増加しており、自分がこれからどう生きていきたいかを真剣に考えなければならない時代に来ているといえるかもしれません。そんな中、もし自分に何かあった場合の対策として年代に関係なく取り組む人が増えているのが生前整理です。生前整理ではまず今の自分が持っている物を整理することが必須であることから、不要なものを捨て必要なものだけを残す「断捨離」がブームとなっています。ただ、「断捨離」という言葉は聞いたことがあっても実際にどうすればいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで今記事では、断捨離とは一体どんなことをするのかご紹介すると共に、そのメリットや実践のコツについても詳しくご紹介します。
一般社団法人 認定遺品整理士認定協会
認定遺品整理士(認定 第 IS 01336号)
第二種電気工事士 愛知県知事許可 (第147439号)
1997年7月にメイドマンの運営会社、株式会社プラウドエーに入社。
2011年に認定遺品整理士の資格を取得。
現在、プラウドエーにて遺品・生前整理事業部 部長として職務にあたる。
2022年7月にて入社25年を迎える。
生前整理における断捨離とは?
「断捨離」とは?
「断捨離」とは、作家のやましたひでこさんが提唱している片付け理論のことです。物に対して、ただ捨てるというだけでなく「物に囚われない」「物への執着を手放す」ことも断捨離のコンセプトとされています。断捨離という言葉はヨガの思想が元になっており、「不要なものを断ち持ち込まない」という意味の断行、「不要な物を手放し捨てる」捨行、そして「物に対する執着の心を捨て去る」離行の3つの意味が込められています。断捨離は単に物を捨てて身軽になるだけでなく、自分の心にも向かい合うことで快適で質の高い生活を手に入れ、心をも豊かにしてくれる考え方なのです。
生前整理としての断捨離は、どんなメリットがある?
残される家族への遺品整理の負担を軽減できる
断捨離のメリットとして、まず挙げられるのが遺品整理の負担の軽減です。あなたが身の回りのものを整理しないまま亡くなった場合、残された家族が遺品整理をしなければなりません。あなたが大切にしていたもの、価値を知っていたかもしれないもの、また家族に渡したかったものがあったとしても、家族にはそれを知る術がありません。不用品として処分することは精神的にも身体的にも大きな負担がかかります。生前整理をすることで、家族に負担をかけずに済むことになります。
自身のこれからの人生を見つめなおすことができる
断捨離をすることで、今までの自分の人生と向き合えることもメリットです。自分の持ち物はいわば今まで自分が生きてきた証です。捨てるか残すかを考えることは、自分がこれからどう生きていきたいかを選択することにつながります。これからの自分の人生をどうしたいのか、またどう過ごしていきたいかを断捨離を通して見つめ直せます。
生前整理における断捨離のコツ
不要なものから処分する
断捨離を始める際、まずは不要なものから処分していきましょう。自分の人生の証でもある持ち物を、ただ処分するだけでは断捨離とはいえません。まずは不要か必要かを判別し、使っていない物、壊れたり破損していたりする物を優先して処分することをおすすめします。持ち物の中には、今は使っていないが思い入れがある、また思い出の品など不要だけれど判断に悩むというものもあるかもしれません。そういった場合は別にして箱などに入れておき、今後「1年箱を開けなかったら処分する」とルールを決めておくのもおすすめです。
資産になるものは残しておく
断捨離で残しておくべきものの中でも、特にきちんと整理をする必要があるのが「資産になるもの」です。資産となる主な物としては、
- 銀行の通帳
- 印鑑
- 不動産関係の書類
- 土地の権利書
- 投資関係の書類
などがあります。この他、インターネットバンキングを利用している場合はサイトやアカウント情報も分かるようにしましょう。保険の証書といった本人以外で再発行ができない書類も、請求をする際に必要となるので保管しておきましょう。どこに保管しているかを家族が分かるようにすることも大切です。
財産目録を作成しておく
断捨離の際には、事前に財産目録を作成しておくことをおすすめします。財産目録とは不動産、預貯金、投資信託、株式、生命保険、損害保険等の資料、負債を一覧に記載した書類のことです。自分がどういった財産を持っているかを把握しておくことで、断捨離の際にうっかり重要な書類を処分してしまうといったことを防げます。また、負債について明記しておくことで相続人が知らないうちに借金を背負うことを回避するといった事態を避けられます。
使用していない口座やカードを解約する
使っていない口座やクレジットカード、ポイントカードも整理し、不要なものは処分や解約をするようにしましょう。解約時には本人確認が必要になることが多く、遺族が代理で行うことが難しいです。また引き落としの口座を一つにまとめておくことで、万が一の際に家族が手続きをする負担を軽減できます。残高がある電子マネーは返金手続きをするか、使い切って処分するといいでしょう。
生前整理における断捨離の注意点
個人情報やデータは、適宜処分しておく
生前整理の際、実際に形がある物と違い注意が必要なのが個人情報やデータといったものです。暗証番号でロックをしていれば安全と思われがちですが、操作するあなた自身に何かがあった場合、データを削除できず流出する危険性があります。誰にも見られたくないプライベートな情報は、不要となった時点で適宜処分するようにしましょう。
不用な品について、業者に査定を依頼することもおすすめ
不要となった物は、ただ処分するだけでなくリサイクルも考えてみましょう。まだ使える物であれば必要な人に使ってもらうことでエコにつながります。ただ、どうリサイクルすればいいのか分からない、持ち物がバラバラで引取先を探すだけで大変ということもあるかもしれません。その場合は、生前整理や遺品整理を専門としている業者に相談するのもおすすめです。メイドマンでは地球環境の負荷軽減のため徹底的なリサイクルを実践しています。まとめて買取をお願いできますので、ぜひ相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
生前整理は自分の持ち物を整理することですが、自分の人生を見つめ直す絶好の機会でもあります。これからどう生きたいかを考えるためにも、ぜひ断捨離を取り入れてみることをおすすめします。ただ、思い入れがあるだけに時間もかかるのが断捨離です。自分ひとりで断捨離を進めるのが大変だと感じたら、ぜひ生前整理をメイドマンにご相談ください。メイドマンでは遺品整理士の資格を持つ担当者が、お客様の心に寄り添い、アドバイスをしながらお手伝いさせていただきます。身も心も軽く新しい人生を歩み出すためにも、ぜひお気軽にご相談ください。