遺品整理士とはどんな仕事?資格をもっている業者がおすすめな理由

2023年03月14日

遺品整理士今、遺品整理士という資格に注目が集まっています。きっかけとなったのは2023年1月からスタートした吉高由里子主演のドラマ「星降る夜に」(テレビ朝日系列)で北村匠海が演じている柊一星というキャラクター。音のない世界に生きる彼は、過去に遺品整理士に出会いその仕事ぶりに感銘を受け、ろう者遺品整理士として遺品整理会社で勤務しているという設定で、ドラマを通じて遺品整理士の仕事に高い関心が寄せられているのです。

記事監修者紹介

一般社団法人 認定遺品整理士認定協会
認定遺品整理士(認定 第 IS 01336号)
第二種電気工事士 愛知県知事許可 (第147439号)

進 康祐(シン コウスケ)
経歴

1997年7月にメイドマンの運営会社、株式会社プラウドエーに入社。
2011年に認定遺品整理士の資格を取得。
現在、プラウドエーにて遺品・生前整理事業部 部長として職務にあたる。
2022年7月にて入社25年を迎える。

いま話題の「遺品整理士」とは、どんな資格?

遺品整理業界で日本初の認定資格!

遺品整理士は、遺品整理業界における認定資格です。遺品整理はこれまで遺族がすることが一般的でしたが、少子化や核家族化といったライフスタイルの変化に伴い対応が難しくなってきています。そういった遺品整理のニーズに応え、作業を請け負う遺品整理業が求められるようになり多くの専門業者が現れました。ただ、遺品整理業に参入する業者は不用品回収業者や引越し専門業者といった兼業も多く、専門知識がないまま対応をしてトラブルに発展することも少なくありませんでした。遺品整理業の健全化と依頼者の権利や利益保護を目的とし、一定のガイドラインを定めるために、遺品整理士認定協会が設立したのが「遺品整理士」の資格制度です。

遺品整理士の仕事内容とは?

遺品整理士の仕事は遺族の代わりに遺品整理を行うことです。遺品整理は単なるものの片付けをするだけではありません。遺品整理士は具体的にどういったことするのか、その仕事内容について詳しくご紹介します。

遺品の仕分け作業

遺族に代わり遺品の仕分けをするのが遺品整理士のメインの仕事です。ただし遺品整理は単に必要・不必要なものを仕分けるだけではありません。相続に必要となるものを法令にのっとって判断することも求められます。さらに遺族にとっては大切な故人の持ち物である遺品を細心の注意を払って取り扱うことも必要となります。

不用品の処分作業

不用品がリサイクル可能なものかどうかを見定め、処分の手続きを代行することも遺品整理士の仕事です。遺品の中には故人が大切にしていた価値あるものも含まれています。価値がわからずゴミとして処分されることのないよう遺品整理士が専門家を探し依頼人に紹介することもあります。

遺品の搬出や部屋の清掃作業、遺品供養など

家財道具や家電など搬出や処分が大変な遺品についても遺品整理士が対応します。遺品が大量で処分先に困る場合でも、仕分けや処分先の確認、依頼人の手元に届くよう手配するといった仕事もあります。また搬出後の部屋のクリーニングも遺品整理士の仕事です。依頼人の希望があれば遺品の供養の手配も行います。

遺品整理士の資格取得の方法

勉強遺品整理士の資格を取得する場合、遺品整理士認定協会が実施している講座を受講し認定試験を受けなければなりません。受講期間はおよそ2ヶ月間で、課題提出をして終了となります。課題に合格すれば認定証を受け取ることができ、遺品整理士を名乗ることができるようになります。合格率は65%ですが2年ごとに更新が必要となっている点に注意が必要です。講座では遺品整理に関する法令や専門知識だけでなく、遺族とのやり取り、故人の遺品の取り扱い方といった遺品整理士としての心構えも学びます。

遺品整理士は、ご遺族の気持ちに寄り添った対応が求められる

遺品整理士の仕事の厳しさ

遺品整理士資格を取得すれば遺品整理士という肩書で名乗ることができますが、だからこそ向き合う仕事の厳しさについても理解しておく必要があります。特に遺品整理の現場は簡単なものばかりではありません。孤独死した故人の放置されたままの現場に入ることや、ゴミ屋敷になって玄関から出入りができないほど荒れた現場に立ち会うこともあります。異臭や虫、暑さ寒さと向き合いながら困難な現場での遺品整理を行うのが遺品整理士の仕事であるという理解と覚悟が必要といえるでしょう。

ご遺族への対応には細心の配慮が必要

遺族遺品整理士として働く場合、特に求められるのが遺族への配慮です。単なる片付けや清掃と違い、家族や親族が亡くなった直後は多くの人が通常とは違う精神状態にあるからです。葬儀やその対応に加え、遺品整理となると心の余裕がなくなってしまいます。また故人が賃貸住宅に暮らしていた場合、気持ちの整理がつかない遺族に対し期限付きで大家が部屋の明け渡しを迫っているといった状況になっていることもあります。そういった様々なケースを想定し、遺族の気持ちに配慮しながら遺品整理を実施することも遺品整理士には求められます。供養の気持ちを持ち、遺族にとっては単なる「物」ではない遺品を丁寧に扱うことができる遺品整理士は、だからこそ今の時代に求められている資格だといえます。

遺品整理士は信頼できる遺品整理のプロの証

遺品整理士の資格を持っている作業員が在籍する遺品整理業者を選ぶことがなぜ大切なのか、遺品整理士の資格の内容とともにご紹介してきました。もちろん資格があることは重要ですが、それだけではありません。遺品整理では片付け、搬出、不用品の処理、清掃と様々な段階があるため遺品整理士だけで対応することは簡単ではありません。それらの作業を支えるため、不用品の処分や搬出に必要となる一般廃棄物収集運搬許可証やリサイクルにかかわる古物商許可証を事業者が取得しているかどうかも重要なポイントとなってきます。メイドマンは遺品整理士の資格者が在籍していることに加え、25年以上の実績と経験から数多くのお客様にご利用をいただいています。大切な遺品整理は、ご遺族のお心に寄り添ってメイドマンがお手伝いさせていただきます。ぜひご相談ください。