終活はいつからどうやってはじめる? やること12選を解説

2024年10月29日

終活とは残りの人生を豊かに過ごすための準備です。これまでの人生を振り返って終活をしていただくことで、ご自身、そしてご家族が前向きに、幸せに暮らしていけるようになります。

この記事ではこれから終活をしようとお考えの方のために、終活を行うメリットや注意点についてご紹介します。「やることリスト」もご用意しましたので、ぜひこちらも参考にして、終活をはじめていただければと思います。

目次

記事監修者紹介

一般社団法人 認定遺品整理士認定協会
認定遺品整理士(認定 第 IS 01336号)
第二種電気工事士 愛知県知事許可 (第147439号)

進 康祐(シン コウスケ)
経歴

1997年7月にメイドマンの運営会社、株式会社プラウドエーに入社。
2011年に認定遺品整理士の資格を取得。
現在、プラウドエーにて遺品・生前整理事業部 部長として職務にあたる。
2022年7月にて入社25年を迎える。

終活とは

終活とは人生の最期に向けて準備を進めることです。2010年に「終活」が新語・流行語大賞にノミネートされて注目を集め、今では多くの方が実践されるようになりました。

ご自身がこれからの人生を豊かに送っていただくために、そしてご家族のご負担を軽減して幸せに暮らしていけるために、身のまわりの整理や想いを遺す活動を行います。

終活を行う必要性とメリット

終活を行うことで「これから何をしていくべきか」「なにかあったときにはどうすればいいのか」という今後の人生の見通しが立つようになり、今後の人生に対する不安が少なくなります。また、身のまわりの整理をしておくことで、そしてご自身の考えや想いを遺しておくことで、ご家族の負担も軽減できるでしょう

そして何よりも自分の人生を見つめ直すことで、豊かな人生を送れるようになります。終活というと後ろ向きなイメージもあるかもしれません。しかし、決して悲しいものではなく、これからの人生をどう歩んでいくか?家族が幸せになるためにはどうすればいいのか?を考え、そのための準備をするという、非常に前向きな活動なのです

終活はいつからはじめてもOK!

終活はいつから開始しても問題ありません。しかし、なるべくなら元気なうちからはじめられることをおすすめします。終活は物品を整理したり手続きに行ったりという機会も多いです。体力が衰えたり体調を崩されたりしてしまった後では、こうした作業が思うようにできなくなってしまいます。

概ね60代から終活をスタートされる方が多い印象です。思い立ったが吉日といいます。人生の最期を意識しはじめたら、終活について考えてみましょう。

終活を始めるにあたってのポイントと注意点

終活はご自身の人生を振り返り、今後の人生、そしてご家族のこれからを考える非常に前向きなものです。終活をより有意義なものにするためにも、以下のようなことを意識して進めてみましょう。

無理して進めない

終活は意外とやることが多いです。進めていくうちに、「あれも、これも」となるケースも少なくありません。しかし、終活を頑張りすぎるあまり体調を崩されてしまったり怪我をされてしまったりしては、あるいはやりたいことができなくなってしまったとなっては本末転倒です。ご自身の負担にならないよう、無理のない範囲で進めていきましょう

家族に相談しながら進める

終活はご自身だけの問題ではありません。ご家族の今の生活や今後の人生にも大きな影響があります。ご家族の方ともしっかりと話し合いながら進めていきましょう。特に断捨離などの身辺整理は勝手に進めないようご注意ください。必要なものを処分されてしまった、生活に影響が出たということでトラブルになるおそれもあります。

定期的に見直すことを前提に

終活は1回やって完了するというものではありません。常にご自身やご家族、周囲の状況は変化します。時が経過するにつれて考え方も変わるかもしれません。

ひととおり作業が終わったとしても、定期的に今後の人生について考え、エンディングノートや今後のやりたいことリストの更新をしていきましょう。そうすることで、より良い人生を送れ、最期を迎えることができます。

終活「やることリスト」

以上で終活の概要やメリットについてお伝えしてきました。しかし、どのように進めればいいのか、何をすればいいのか戸惑われる方もいらっしゃるかと思います。そこで、終活でやるべきことをリストアップしました。

エンディングノートを作る

まずはエンディングノートを作りましょう。エンディングノートとはご自身の情報や想いを書き留めるためのノートです。ご自身の個人情報やもしものときに連絡を希望する人の連絡先、介護や葬儀、供養に関する希望、財産に関する情報や相続に関する意向など、さまざまな情報を記載します。

エンディングノートを作成することで、その内容が終活の指針となり、残されたご家族の負担を軽減することにもつながります。また、ご家族や友人、お世話になった方などに対するメッセージを書かれる方もいらっしゃいます。

断捨離、身辺整理をする

葬儀が終わった後にご遺族の方が苦労するのが家の片付けや遺品整理です。これらの負担を軽減するために、身のまわりの整理整頓・断捨離を行いましょう。使わなくなった家具や家電、日用品を処分し、必要なものをわかりやすく整理しておくことで、ご家族の方の負担が大幅に軽減でき、ご自身もスッキリとした環境で過ごすことができるようになります。

クレジットカードや口座の整理

亡くなった後はご家族の方がクレジットカードや口座の解約手続きを行わなければなりません。クレジットカードや銀行口座の番号、暗証番号などの情報もしっかりとエンディングノートに記載し、残高についても確認しておきましょう。クレジットカードを複数枚持たれている方、複数の銀行で口座を開設されている方は、これを機に不要なものは解約して1本化するのもいいかもしれません。

資産の確認

もしものことがあった後はご家族の方が遺産分割をして相続税の申告・納税手続きを行わなければなりません。そのときに困らないよう、現金や株式、債権、貴金属、車両、不動産などの財産の状況を確認し、その情報をエンディングノートに遺しておきましょう。これによって相続に関わる手続きがスムーズになるだけでなく、生前贈与などの節税対策もとれるようになります

遺言書の作成

特にご自身がいなくなった後に起こりがちなのが相続トラブルです。「誰がどれだけ財産を相続するのか」で大切なご家族が揉め、場合によっては修復できないほど関係が悪化してしまうこともあります。誰にどれだけ財産を渡すのか?相続に関して希望があるのであれば、遺言書を作成しましょう。なお遺言書がない場合は、「法定相続」といって法律で定められた相続人の範囲や順位、割合によって遺産が相続されます。

パスワード等、デジタルデータの整理

SNSやインターネットサービスのログインIDやパスワード、画像や動画その他パソコンやスマホに保存されているデータの取扱いについても注意が必要です。これらが適切に管理されていないと個人情報が漏えいし、犯罪などに悪用されるおそれもあります。不要なサービスやSNSアカウントは解約し、データも整理した上で、ログイン情報をエンディングノートに記録しておきましょう

医療・介護の準備

今後体調を崩したり介護が必要な状態になってしまったりすることもあるかもしれません。どのような医療や介護を受けたいのか、誰にどのように面倒を見てほしいのか、ご自身の希望もエンディングノートに記載しておくとともに、ご家族の方ともしっかりと話し合っておきましょう

居住地の見直し

今後不自由なく生活していくために住む場所についても検討してみるのもいいかもしれません。たとえば運転免許を返納されて不自由を感じられているのであれば、公共交通機関が発達している地域に引っ越す、離れたご家族と同居するという選択肢もあり得ます。体調に不安があるのであれば、あるいは身のまわりのことが思うようにこなせなくなったと感じられているのであれば、介護施設への入居も検討してみるといいかもしれません。

葬儀やお墓の準備

葬儀やお墓のこともご遺族の方にとっては大きな悩みとなります。どのような葬儀をしてほしいのか(一般葬、家族葬など葬儀の形や宗派など)、お墓はどうするのか(代々のお墓があるのか、新しくつくるべきなのか、永代供養を利用するのかなど)を考え、エンディングノートにご自身の希望を記しておきましょう

葬儀に呼びたい人をリストにする

葬儀の手配はもちろん、もしものことがあったときに誰に連絡すればいいのかということもしっかりと想いを遺しておきましょう。葬儀に呼びたい親族、ご友人、知人がいらっしゃれば名前や連絡先、住所などをエンディングノートに記載します

サブスク等登録サービスの見直し

最近普及しているサブスクサービス。毎月定額でサービスが利用できるのが魅力ですが、解約をしておかないと利用料がかかり続け、それをご家族が支払わなければならなくなります。利用しているサブスクサービスの名称やID、パスワードなどの情報をエンディングノートに記載し、不要なサービスはこれを機会に解約されることをおすすめします

残りの人生でやりたいことリストも忘れずに

もしものときのことを考えるのも重要ですが、それと同じくらい今後充実した人生を送ることも大切です。趣味を楽しみたい、旅行をしたい、大切な人と会いたい、ご家族としたいことなど、今後やりたいこともリストアップしておきましょう

終活は自分の人生を豊かに過ごす為の準備

終活は決して悲しいものではありません。ご自身のこれまでを見つめ直し、今後の人生を送るための活動です。より良い余生が送れて最期を迎えられるよう、そしてご家族が幸せになれるよう、前向きな気持で取り組んでいただければと思います。

まとめ

終活はいつから始めるべきかという決まりはありません。ただ、やるべきことが多いので、なるべく早めに進められるのがおすすめです。余裕があれば、詳細までいろんなことを決めることができ、後から修正もしやすくなります

終活のご相談はメイドマンへ

終活でお困りごとがございましたらメイドマンにご相談ください。弊社は名古屋市を中心に愛知県で遺品整理や生前整理を承っております。不用品の整理、室内の清掃、植栽の伐採や選定、お引越し・配送手配など、さまざまな作業に対応可能です。遺品整理士の有資格者が、お客様の想いに寄り添って終活をお手伝いさせていただきます。