ご遺品整理の業務を行う上で

2013年04月10日

 

 

 

ご遺品整理の業務を行う上で、孤独死の問題は決して避けて通ることができません。独居老人という言葉がありますが、読んで字のごとくお独り暮らしをしているご高齢者の事で、近年、急速に進む少子高齢化社会の中、この独居老人の割合が急激に増加しております。統計で見ても全世帯に占める高齢者世帯の割合は1992年に8.9%、2001年に14.5%、2006年には17.8%と増加の一途をたどっています。

 

年間に1,500人以上の人が孤独死を迎えるといわれ、孤独死を防ぐには家族や友人、地域社会との交流が特に重要です。

 

ここで、お騒がせなお話をご紹介致します。76歳になる独り暮らしの父親と連絡が取れなくなったと、息子様に役所から連絡が届きました。何度、電話をかけても話し中のまま、携帯電話も電源が入ってなく最後に

確認できたのも数日前の事。そこで役所の方が父親のご自宅を訪問し、チャイムを押してもまったく応答がなく、もしや・・・と思っていると・・・ひょっこりスーパーからの買い物袋を持ったままお帰りになった父親が

姿を現したそうです。結局固定電話は受話器が少しずれて置かれていて、携帯電話はというと父親曰く、「使わないときはもったいないので電源を切っておくべきだろう!」との事でした。 失笑

何事もなくてよかったのですが何ともお騒がせなお話です。しかし私はこれでいいと思います。 ご家族や行政、地域社会との常日頃の交流こそが孤独死の防止に最重要と思われます。

少しの時間でもいいのでご自身の御身内の方や周りのご高齢者に気に留めてコミュニケーションをとりましょう。