遺品整理業者としてとても大切な事

2021年08月02日

遺品とは、故人の身の回りのお品や日常的にご使用されていた物品、ご家族の為に残した遺産など、その人にゆかりのある全ての物を指し、それらを整理する事を遺品整理と言います。では、その遺品整理を何故、遺品整理業者に依頼するのかと申しますと、現代社会において一言で申し上げれば、ご家族やご親族様だけで、遺品整理をできない背景がそこに有ります。例えば、お勤めの諸事情や遠方で何度も現地まで伺えう事が出来ない、人手が足りない事や、よくあるケースとして、故人が賃貸マンション、アパートにお住まいだった場合、速やかにお部屋を明け渡す必要性がございます。昨今、社会問題にもなっておりますが、少子高齢化や核家族化が遺品整理を業者に依頼するケースが年々増加の一途を辿っております。当然、遺品整理の需要が増加すれば、他業種から新規参入や、本業と兼業し遺品整理を対応しようとする業者数が増加致します。ご依頼者様へのメリットとして、業者の選定に選択肢が増えますので、ご依頼者様のご要望に沿った遺品整理業者の選定の幅が広がります。一方でデメリットは、新規参入の業者、他の業種と兼業業者は実務経験や遺品整理の知識に乏しい傾向が有ります。(*上記の業者が全てとは申しておりません。)よく耳にする事として、大切なお品を勝手に捨ててしまった。依頼した後、追加料金を請求された。お部屋の壁、床等を傷、破損をつけた等、トラブルの事例が度々耳にします。当然あってはならない事です。業者によっては料金や対応できる事は様々で、ご依頼者様の視点で考えますと生涯、何度も遺品整理を経験する事は人生で数回しかございませんので、どこの業者が良いのか?ご親族、ご友人で遺品整理業者に過去に依頼したご経験があれば、その業者の対応に支障無ければご紹介して頂き、ご相談もできると思いますが、中々そのようなタイミングが無ければわかりません。先程も記述致しましたが、依頼する遺品整理業者によっては、ご遺品を粗雑に扱ったり大切なお品を間違えてご不要物として整理して、しまったりするトラブルも少なくありません。

私は、遺品整理士として、入社して20年以上に渡り、遺品整理に従事しておりますが、遺品整理に携わる物として、大切な事は、ご遺族、ご依頼者様に対してのご配慮、誠実さ、そしてご遺族様、ご依頼者様の方々のお気持ちに寄り添った対応が何より大切かと考えております。そしてご遺族様、ご依頼者様の故人へのお気持ちの整理のお力になればと思っております。遺品整理では、貴重品を発見することも少なくありません。現金、印鑑、通帳、健康保険、パスポート、年金手帳、有価証券、貴金属、不動産等の権利書等、お写真、アルバム、故人の方が記した日記等、思い出のお品もございます。ご発見した貴重品はいつもお品事にお分けして、ご遺族、ご依頼者様ににお渡しをさせて頂いております。又、ご遺族、ご依頼者様にしか把握できない思い出のお品物もございますが、そのお品がどのようなお品か事細かくご遺族、ご依頼者様とお話しさせて頂き、お話しをお伺いしたうえで、お探しさせて頂いております。もちろん必ず発見できる保証はございませんが、それでも、ご遺族、ご依頼者様が一様に「ここまでして頂ければ充分です。気持ちの整理もおかげ様でつきました。感謝しております。」とお褒めのお言葉を頂く事もございます。又、必要なお品は全くないので、全てご不用品です。とおっしゃるご遺族、ご依頼者様もお見えになられますが、私の遺品整理士としての経験として、遺品整理業務中にご拝見するお品物の中に、ご遺族、ご依頼者様に一度ご確認して頂いた方が良いかと思うお品物も必ず出て参ります。ご遺族、ご依頼者様にも新しい発見となります。「お父さん、こんな物大切に取っていたんだ」「私が小学校の時、父の日に書いた似顔絵をお父さん、大切に保管してくれていたんだ」等、私達も業務とは言え、そのようなお話を頂くと胸が熱くなります。

遺品整理は、ご遺族、ご依頼者様にとって、お気持ちの整理でもございます。何が、正しい遺品整理かの正確な答えはございませんが、一つだけ間違いなく言えることは、ご遺族、ご依頼者様に寄り添い、真心を込めた、後悔しない遺品整理となるように一期一会の気持ちを忘れず、弊社、メイドマンの遺品整理士として努めていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

メイドマン

遺品整理士       進康祐