2014年05月30日
連日の暑さは6月手前なのに非常に堪えます。しかしながらそんな事は言っておられません。さて先週、名古屋市内にてご遺品の整理をさせて頂きました。
御依頼者様は、故人の方の子供様4人からの御依頼でした。実際は5人兄弟との事です。お会いして感じたことはとてもみなさんお仲が良い印象を感じました。
亡くなられた、お父様とはほとんどお会いしていない現状で訃報を知ったのは行政からの連絡だったとご長男様はおっしゃっておられました。
お父様の葬儀もご長男様がしっかりと取り仕切り、無時に終わりお父様のお部屋の鍵を不動産屋さんに借りて向かい、玄関の鍵を開けた瞬間、びっくり、唖然として
言葉を失ったとお話を私達にされました。 異臭が立ち込め大変な状況になっておりました。亡くなられたお父様はお体が御病気で体が衰弱し、ご飯もままならず
空のコンビニのお弁当箱や空きペットボトルの山、一番のにおいの元は、排泄物が室内にありました。生ごみと排泄物の臭いが混ざりひどい状態でしたがしっかりとにおいの元も対処致しました。想像すると御病気が進行し、ご自身で歩行もままならずトイレにも思うように行けない御状況ですと当然このような現状となります。
ご家族にはそのご家族しかわからないご事情と絆がございます。しかしながら、本当にお亡くなりになられた故人の方も無念かと想像できます。
最後に、ご長男様に室内をご確認して頂いた時、ご長男様がポツリと「亡くなった父は、さんざん今迄家族みんなに迷惑を掛け、私も意地があり今迄憎んでいました。ですが今となっては生前にもう少し、腹を割って話し、飯でも一緒に食べれるような関係だったらと今更ながら後悔します。」とおっしゃっておられました。
どんな御事情かはお聞きい致しませんでしたが、ご長男様もとても後悔されて見えるご様子でした。御依頼を頂いた時の御顔の表情とは別人のようでした。
どんなに過去にいろいろな事があっても、後にお亡くなりになられたことを他人様から聞く事はとてもつらい事です。つくづくいろいろな人間模様と改めて家族とは?と考えさせられた案件でした。