10月も気づけば半月終わりましたね。本当に時が経つのは早いものです。朝晩は、涼しくなり、過ごしやすいといいますか、寒ささえ感じるこの頃ですね。さて昨日、午前9時から午後7時過ぎまで、名古屋市内にて生前整理をさせて頂きました。初めに御仏壇のお魂抜きから開始です。弊社にてご紹介させて頂いたご住職様が供養をしている時は、私達スタッフ一同も仕事柄とはいえよく拝見する光景ですが、何度御立会いさせていただいても背筋が伸びます。住職様のお魂抜きの後のお話しも心が洗濯して頂いた気持ちすらなりました。今回の生前整理はお荷物のご本人様の妹様からの御依頼でした。ご自宅でお姉さまが突如、倒れられ救急車にて搬送され、入院後に施設に入所で早、2年近くがおたちになるそうです。現実として、お姉さまはお体のご状況がお一人では生活が出来なくなった為、今まで生活をされていたお部屋のお荷物の整理となりました。妹様は、この2年間お姉さまが生活もされていないお部屋のお掃除に毎週、交通機関にて一時間かけ来られていたそうです。何か、ポストに公的な郵便等の配達がないかも併せてお越しになるとの事でした。施設には毎週、お姉さまの洗濯物を取りに行き、後日洗濯した物を届けに行く事もしていらっしゃいました。今は、施設の場所が変わり全て施設にておやりになられるとお話しされていました。当然お姉さまもお体が良くなく大変ですが、妹様も本当に大変です。妹様は「お姉さんも自宅に帰ることができないという気持ちが無念だとおもうし、2年もの間お家賃も毎月発生はするけどそれ以上にお姉さんが早く元気になって自宅に帰りたいという気持ちだけが今迄のお姉さんの目標だったので、とても辛くどう知れば良いのかと、日夜考えてました。でもドクターから私に自宅に帰ってお姉さまは、お一人で生活は無理です。と言われて他のご親族とお話しを重ね、お姉さまのお部屋を返却し前に進もうと思いました。お姉さんが倒れて2年がたち今では、私の事も解らないぐらい認知も進んでいるのです。本当に悲しいけれど、仕方がないのですよ。」とお話しをされました。お話しををお聞きして私達も仕事柄、このようなケースをよく耳に致しますが、ご依頼頂いた妹様はとても献身的にお姉さまのお世話、お気持ちをご察しされていらっしゃるとつくづく痛感致しました。姉妹と言ってもいろいろなご事情で昨今は希薄な関係もあり、一度いろいろな事でこじれた関係になるとずっとそのまま疎遠といった関係になります。寂しいですが、ある意味現実なのかもしれません。今回の生前整理を通して今一度「家族の絆」を考えさせられました。