人生の最終点への準備、終活

2020年12月15日(火)10:49

生きている間に、死んでからのことを話すのはタブーと考える人もいますが、自分らしく人生最後の日を迎えたいと考える人が増えている今、「終活」に注目が集まっています。ただ「終活」という言葉を知っていてもどんなことをするのかはよく分からないという方も少なくありません。そこで「終活」とは何か、その歴史や内容、終活をするにあたって知っておきたいメリットや注意点について詳しくご紹介します。

終活の歴史

2010年に新語・流行語大賞にノミネートされたことから、終活という言葉が雑誌などで取り上げられるようになりました。ここでは終活のブームときっかけ、日本に浸透していった歴史の流れを時系列にそってご紹介していきます。

「終活」の誕生

「終活」の言葉が生み出されたのは、週刊誌「週刊朝日」とされています。2009年に市川愛さん(葬儀相談員市川愛事務所リリーフ代表)が監修した連載、『現代終活事情 おわりよければすべてよし「 変わりゆく葬儀のかたち」』で「終活」という言葉が使われ、その連載以降関連する書籍が多く出版されました。2010年には新語・流行語大賞にノミネートされ、「終活」という言葉は多くの人に知られるようになったのです。

終活ブームの到来

「終活」という言葉が広く浸透したのは、2011年の東日本大震災がきっかけです。それまでは終活=寿命が近い高齢者のすること、というイメージがありましたが、震災後「若くても年を取っていても死ぬことは誰にでもあり得ること」と若年層の意識が変わったこともブームに火をつけることになりました。さらに同じ年に公開された映画「エンディングノート」は、ドキュメンタリー映画としては異例の大ヒットとなります。残された時間と向き合い家族のために作成されたエンディングノートを作成する主人公の姿は、「誰もが迎える死にどう向き合うか」ということを考えるきっかけになったといえるでしょう。さらに2012年には新語・流行語大賞のトップテンに「終活」が選ばれるなど、多くの人に「終活」が知られるようになります。

現在の終活の形

終活については様々な書籍が出版されており、テレビ番組の特集などで取り上げられることも増えています。身近なものとしては「エンディングノート」がありますが、より作成しやすいよう終活用のアプリを使ったエンディングノート作成なども普及しています。また旅行会社で開催されている終活ツアーでは、終活について学び・体験ができることもあり、専門知識を持ったアドバイザーから直接話が聞けるなど、人気を集めています。死は恐ろしいものという今までのイメージから、「終活をすることは人生を充実させることにつながる」という考え方に現代は変化してきています。

なぜ終活をすることが大事なのか

なぜ日本ではこれほど終活がブームとなり、多くの人が受け入れることになったのでしょうか。ここでは日本で終活が浸透した理由である、終活をする意義について大きく3つに分けて詳しくご紹介します。

自分の人生を振り返ることができる

終活では自分が生まれてから今に至るまでの人生を振り返ることができます。その過程で、自分がやりたかったこと、またやっておきたいことを明確にすることができるのが大きなメリットです。また自分が家族に伝えておきたいこと、また家族に知っておいて欲しいことを整理するきっかけにもなります。特に、自分の両親や親戚と自分との関係は、家族が知らないということもよくありますので、今までの人生を振り返り、どういった人間関係のつながりがあったのか、親戚関係や友人関係を記録しておくことが大切になります。

家族の負担を減らせる

終活をする一番の意義は、残された家族の負担を減らすことができることにあります。終活をせず葬儀や遺産について自分の意向を残さないまま他界すると、残された家族は「こう考えていたかもしれない」というあいまいな思いを抱えて整理をしなければならなくなります。また「前にああして欲しいといっていた」といった声が家族以外から出て、トラブルになるといったことも少なくありません。また「本当にこうしてよかったのだろうか」という気持ちに家族は苛まれ続けることにもなります。そういった家族の心や体の負担を軽くしてあげるためにも、終活は必要といえます。

遺産相続に関する揉め事を回避できる

終活でできることの一つに、遺産相続があります。遺産相続は、遺書を作成していてもトラブルに発展しやすいだけに、財産の分配や相続について、具体的に家族で話し合っておけば後から遺族同士でもめて裁判に発展するといったことを回避することになります。さらに金銭価値のある骨董品などがある場合にも、どういったものがあり、どこでいくらで購入したのかというリストを終活の一環として作成しておくことで本人が亡くなった後であっても家族が処理しやすくなるメリットがあります。

終活をする際の注意点

終活の取り組み方には様々な方法があり、誰にでもすぐ取り組みやすいなどメリットも多くあります。ただ、終活を始めるにあたっては、いくつか注意して欲しいことがありますので詳しくご紹介します。

家族と話し合いながら行う

終活は自分一人ではなく、家族で話し合いながら行うようにしましょう。自分の希望も大切ですが、終活の目的は家族の負担を減らすことが目的の一つです。特に葬儀やお墓については、家族の意見も参考にしましょう。金銭的な負担のこともありますが、葬儀については葬儀会社でも様々なプランを紹介しており、準備金の積立を行っているところもあります。情報を広く集め、家族と一緒に共通の認識を持っておくことが大切です。

詐欺・悪徳商法に気をつける

終活がブームになると同時に、それを利用した詐欺も増えてきているので注意しましょう。特に終活のために必要といった勧誘で、多くの出資をさせたり、法外な請求をする、また積み立てたお金を持ち逃げされるといった詐欺や悪徳商法もあります。生前に購入するお墓の代金や葬儀に関する積立などは、自分だけで支払いをせず家族にも確認してもらうようにしましょう。また信頼できる積立だったとしても、今後の経済状況によっては十分に資金が増えないといったリスクもあるため、注意が必要です。

終活の具体的な行い方

終活は自分の人生を豊かにすると同時に、残された家族の負担を減らすためにも取り組むべきことだということをご紹介してきました。ただ、終活をしたいけれど何から手をつけていいのか分からない、また取り組む時間的な余裕がないといった悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこでメイドマンでは終活の具体的な進め方について、こちらで詳しくご紹介しています。また終活をしていくにあたって、出てくる様々な片付けのお悩みにもお答えしていますので、ぜひ参考にしてみてください。



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